ソマティックセラピー・心理療法

ご希望も伺いながら個人に合ったものを組み合わせていきます。

セラピーはセラピストとクライエント様の相互信頼と安全の元、協働作業で進められます。

セッションを重ねることで自己調節スキルを養い、ストレスに対する適応的な反応や行動、

自身に対する機能的な信念を取り入れることができるよう、リソース(資源)やレジリエンスを最大限に使用して取り組む事を目指します。

 

心と身体の問題は様々ですが以下は一部の療法の紹介で、効果の現れ方には個人差があります。

 

ソマティックセラピー

身体や神経系に働きかけながら、内面を探求していくソマティックセラピーを用います。

「いま、ここ」で起こっている事に、丁寧に意識を向けて進めていきます。

初めて受ける方や身体感覚が育っていない方は頭で考えず感じることで知る身体からのメッセージに、びっくりされるかもしれません。思考や認知にアプローチするセッションも適時取り入れていきます。

「この人苦手だな」など人間関係や職場、学校などでの心配事や悩みなどお話を伺いながら、一緒に問題解決に向けて進めていきます。

 

総括的リソースモデル(CRM®)Comprehensive Resource Model

神経生理学に基づいて体系化した、最新のトラウマ治療法です。トラウマに限らず様々な症状にも効果的です。呼吸法や愛着理論、神経生物学、内的家族システム療法(IFS)など、様々なセラピーを総括した新しいモダリティになります。個人が持つ様々な内的資源の層を利用することにより神経伝達経路の再配線を行って、中脳水道周囲灰白質 (PAG)の情動によるトラウマティックな驚異を賦活させられる個人の防衛機制を活性化することなく、トラウマ体験のターゲッティングを容易にし、深い癒しと変容をもたらします。

 

SE™ (Somatic Experiencing®)

ソマティックは「身体の」という意味で、神経調整に特徴のあるセラピーです。外傷的ストレス症状(不眠、リラックスできない、不安、激しい怒りの爆発、極度の疲労、無感覚など)などの軽減や解消にSEを使って取り組みます。身体の感覚を使って、過去のトラウマ経験によって体に残された記憶と内部の感覚をゆっくり行ったり来たりしながら、つらい記憶を思い出しても圧倒されない神経系の耐性領域を広げていきます。

 

TFT (Thought Filed Therapy  思考場療法)®

イライラや不安、自分を責めてしまったり、体の痛み、凝っている、トラウマ・ストレス関連、恐怖症などへ働きかけるセラピーです。嫌な事を思い浮かべたり身体の痛みに意識を向け、ご自身で特定のツボをトントン刺激することで、心理的問題の症状を改善していきます。手順が簡単で効果も高く、即効性がある為、セルフケアとしても使っていくことができます。電話や音声通話のみのセッションも可能です。セラピストは、「上級TFTセラピスト」として日本TFT協会に登録されています。

 

EMDR (眼球運動による脱感作と再処理)

PTSD(心的外傷後ストレス障害)からくるトラウマティックストレス関連症状、恐怖症、パニック、慢性疼痛等など様々な心理的問題への解消、軽減に働きかけるセラピーです。苦痛を伴う人生経験の過去の記憶と眼球運動などの両側性刺激を組み合わせる事で、古い記憶(感覚や情動、信念、思考)が活性化されます。再処理がうまくいくと古い情報と他の類似体験はまとめ直しされ、日常経験の記憶と統合されていきます。

電話や音声通話のみのセッションは受けていません。

BCT(統合的身体志向心理療法)

疲れやすい、買い物がやめられない、イライラしやすい、気分の浮き沈みが激しい、自分のことが分からない、他人に振り回されている自分がいるなどの気づきがあれば一度試してみるのも良いかもしれません。

脳(神経系)、身体、心に働きかけながら、セルフタッチやタッピングなども使って自己調整能力を高めていきます。

ゲシュタルト療法

病気や病因、疾患名によらず「今、ここ」の存在そのものに注目し、自己、他者、環境との関わりや関係性への気づきによって自己成長を図っていく気づきのセラピーです。自らの選択によって人生を主体的に生きていくそのプロセスを一緒に体験していきます。ゲシュタルト療法の理論背景には、現象学や実存主義などがあります。

認知行動療法

ストレス反応の課題に対して認知と行動両方に焦点をあて、発展してきた心理療法の総称です。ある程度型がある為、練習してセルフケアとして使うこともできます。