身体からの声を聞いてリソースを養いレジリエンスを高める

怖さを感じて自分を抱きしめたり、

お腹が痛い時痛くなった箇所をさすったり

意識を向けるだけで軽くなった感じがした

経験はないだろうか。

 

私はいっぱいあるよ!(笑)

身体からの声を聞いて応えてあげるって大事!

 

そんな身体(ソマティック)なリソースを養う

方法についてお伝えしていきます。

 

日常生活では交感神経系が大忙し

現代生活はスピードも速くて

仕事に、学業、家事、育児、、

 

色々やることがあって、忙しい!

 

遊びや探求、競争したり

美味しいご飯や配偶者を探す

脅威に対して戦いや逃げる

などには自律神経の

交感神経系が働いて活動的に動ける。

 

身体の中ではグリコーゲンを動員し

エネルギーのための血糖値をあげる。

 

皮膚や内臓の血管を収縮し

代謝量や脈拍、心拍数を上げて

強さやスタミナを増幅し

注意や集中力を高めていくことができる。

副交感神経系はお休みリラックスモード

交感神経系の反対の働きをするのは、

副交感神経系。

 

身体は安静とリラックスも必要なので

そんな時には副交感神経系が働いてくれて

休ませてくれます。

 

お気に入りの場所や

お風呂でリラックスしている感じ。

 

のんびりしたり、瞑想したり。

祈りがあったり。

 

また、交感神経系の働きで蓄積された

身体からの化学物質やエネルギーを放出。

 

身体の中では血圧を下げ、

脈拍や心拍もゆっくりうち、

筋肉に集まっていた血流を内臓へ回し

消化を助ける。

 

リラックスモードで人と繋がったり

社会交流を楽しめるようになる。

 

自律神経系の働きがうまくいっていない時

交感神経系と副交感神経系がバランス良く

働いてくれていたら超調子いい!!

 

しかし交感神経系の働きが過剰になって

出られない高どまりでロックオン状態になると、

リラックスできず、落ち着かない。

 

そうなると消化器系のトラブル。

過度の警戒、感情が氾濫し

不安やパニック、多動、不眠等々

様々日常生活に支障が出てくる。

 

反対に副交感神経系が過剰にオンして出られなくなると

消化不良になったり

やる気でない、鬱っぽい、

感情も平坦で無気力。

慢性疲労も抜けず、

動けない〜。

 

こうなると機能的な生活は

難しいので早めに解消したいね。

自律神経系の状態って自分で把握できてる?

ここまで読んできた人は、もう気がついたよね。

機能的健康的に過ごすには、

自律神経系の状態がいい塩梅のバランスが大事なんだって。

 

交感神経系、副交感神経系のどちらもが

極端になってしまうと

なんら調整不全を起こしているサイン。

 

しかし状態によっては、

自分の気質や性格なのか?

微妙に分かりずらい時もあるかも。

 

例えば自分の家族や友人、同僚の中に

やたらハイテンションで止めどなく

話倒す人がいたりする。

 

その人の個性と思って受け入れて

付き合っていたりするけど、

実は過覚醒の状態だったりする場合も。

 

神経系の中を見ると興奮状態で

交感神経系のアクセルを踏みっぱなし。

 

続くととても疲れるので当人は一人になったら

何もできないほどぐったりってなることも。

 

極端にならないように自己調整して緩めたいね。

 

何に反応して刺激されるのか?

神経系はみんな持っているけど

その発達や状態って個人的なところがある。

 

その人にとって脅威となることが起こると

自律神経系が極から極へ

振り切れるようなことが起こる。

その時自分で調整できればいいけど

うまく処理できないまま神経系や身体や心に残ると

トラウマとなったりする。

 

ソマティック・エクスペリエンス創始者の

ピーター博士は、トラウマは”生理的”なもの

と説明されています。

 

動物は脅威にあった時

次の一連のサイクルを終わらせるので

トラウマにならないという。

 

脅威の反応サイクルとして

交感神経系が活性化し

エネルギーを増加。

逃げるか戦うかの能動的防衛をとって

エネルギーをディスチャージ(放出)

そして、副交感神経系が働き出し

休息モードへ入って完了。

 

しかし、人間は脅威に遭遇しても

過小評価や無視、回避など何らかあって

全サイクルが終わらず

身体の能動的防衛反応は未完了で残る。

 

そうすると、

身体や神経系にディスチャージされないで

残った衝動が残ってしまう。

その影響が心や感情、精神、身体へと及ぶので

解放していくことがトラウマ解放につながる。

 

今ではトラウマの解放に

身体(ソマティック)のアプローチは

重要になってきています。

ソマティックアプローチがトラウマ解放に働くのか?

ソマティックなアプローチは

ボトムアップと呼ばれたりする。

 

過剰で持続するストレスや脅威に対しての

身体からの反応として

戦う、逃げる、凍りつく反射がある。

 

これらは、人間の脳の最も原始的脳で

大脳基底核の領域に位置する

爬虫類脳」が管理している。

 

この爬虫類脳を提唱したのは、

ポール・マクリーンの「脳の三層構造」モデルによる。

 

一番外側で一番新しくできた脳は、

大脳皮質(新皮質)で言語、認知などを司る。

 

次に辺縁系、辺縁回路で

感情や、愛着に関わる感情、動機付け衝動などを司る。

 

最後に一番奥の原始的脳が、爬虫類脳になる。

 

 

爬虫類脳は私たちが生きていくための最低限必要な

呼吸、循環、消化、生殖、睡眠、心拍などの

身体機能や反射を担っている。

この感覚にアプローチするために有効なのが

ソマティックアプローチなのです。

 

トラウマや過度なストレスは

「爬虫類脳」の闘争闘争、凍りつきが

活性化状態なのでそれを沈めるため

感覚を使っていくことが有効です。

 

自律神経系の副交感神経系は、

脳幹と仙髄に繋がってて

顔や腹部内臓に伸びている。

一方、交感神経系の中枢は脊髄にあります。

 

過剰な闘争闘争反応の調整をしていくために

身体や感覚に働きかけるアプローチが

ソマティックのボトムアップというわけです。

ソマティックなリソースを養う

日常生活ですぐ取り入れたい

ソマティックなリソースを養う習慣を

お伝えするね。

 

それは何かというとすぐどこでもできる、

ストレッチがおすすめです。

 

大きな筋肉を動かすストレッチもいいけど

手や足の指を反らせたりする

ストレッチでも十分です。

 

緊張していると身体が固くなっている。

ぐーっと指が反れて伸びる感覚、

一本一本外側に伸ばしてその感じを

じっくり味わってみて。

 

できればマインドフルネス

ソマティックな感覚を味わうと効果倍増

 

あー、自分の指が伸びてるなあ。

伸びると気持ちいいなあ。

結構外側まで伸びるんだなあ。

いつも色々物を掴むために

活躍してくれてありがとう!

 

そんな感覚をじっくりゆっくり味わう。

 

さらに、自分の身体のお気に入りの

場所や部位を探してみて。

 

私のお気に入りは、太ももなんです。(笑)

太ももを手でゆっくりスリスリとさすると

安全で落ち着いた感じがするんだな〜

 

人にマッサージしてもらうのもいいね。

大好きな人からのマッサージだったら

脳内の幸福ホルモンのオキシトシンが

ドバーーと出てさらにリラックスできていいね!

 

でも、まずはセルフケアが

自分でできるようになって

いつでもどこででも使えるように

習慣化して練習していこう!

さいごに

私たち人間は生物なので、

毎日違う感情、感覚がある。

 

日常生活で、絶好調の時もあれば

絶不調の時もある。

 

そして、感情も一定ではなく、

ご機嫌な日もあれば不機嫌もある。

 

そんな生物としてのバイオリズムを

持って日常生活している。

 

外の環境はコントロールできることもあれば

できないこともある。

 

でも、自分の内側の環境を整えることは、

自分自身に委ねられている。

 

外部環境に左右されない快適身体と心づくり。

 

そろそろ本気出して、取り組んでみよう!