痛い人生の出来事が心の傷よりただの出来事になるための工夫

生きてりゃ色々な出来事が起こるよね?

自分が大変な状況にあるとき、

人へ助けを求めたりできる人かな?

 

ネガティヴな出来事がっても

心の傷・トラウマになって残らず

「ただの出来事」レベルでやり過ごせるといいよね。

 

今日はトラウマの理解から、

セルフケアとして使えるリソース集めについて

お伝えします。

 

自転車少年とソーシャルサポート で解放?

趣味のサイクリング中、

踏切近くで9歳くらいの少年サイクリストに会った。

子ども用ロードバイクを金網に寄りかからせて、

ぼーっと立ち尽くしていた。

 

なんか変だな。

違和感を感じながら、

すっと脇を通り過ぎ踏切を渡って振り返った。

少年は、微塵も動かない。

やっぱり変だ!

 

Uターンして戻り、少年の側で自転車を止め

「どうしたの?こけちゃった?」と声をかけた。

 

少年は「はっ」っと私を認め、

目から大粒の涙を流し、

しゃっくりをあげて泣き出した。

 

転けた時に出来たであろう足の擦り傷から、

血が流れている。

 

「怪我しちゃったんだね。痛かったね。

泣かずに我慢して強かったね!」

負傷した足の周辺を摩りながら色々声をかけていると、

少しずつ少年は落ち着きを取り戻し

ポツポツ話し始めた。

 

近くを通りかかったおばあさんも

「バンドエイドあげるよ」

って遠巻きに様子を見守りながら声をかけてくれた。

 

数分で少年の涙は止まり、

御礼を言って最後は笑顔で帰って行った。

他人との繋がりで受けたダメージが減る

心の傷からの回復に、人からの支援

ソーシャルサポートを得られた場合、

そうでなかった場合と比べて

早く回復するという研究はいくつもあります。

 

そうはいっても、困難な状況を受けると

人との距離をとったりしてしまいがちになる

現実もあります。

 

セルフケアとしての第一歩は、

自分の心と体の反応に注意を向ける。

何が変わってしまったのか?

できなくなったことがあるのか?

などに気づくことから。

 

そして、自分ではどうにも苦しかったり

対処できないとなると、

友人や家族、専門家と相談することで

よりダメージからの回復があったりします。

トラウマとは?

米国精神医学会(APA)のDSM-5の

PTSD(心的外傷後ストレス)の診断の説明としては、

「実際危うく死ぬまたは重傷を負うような出来事を、

一度かそれ以上

自分や他人が体験、目撃、直面して

恐怖、無力感または戦慄が生じ、

次のような様な様々な症状につながった場合」を言う。

PTSD(心的外傷後ストレス)の3大症状

過覚醒:不眠、過剰な警戒、キレやすい

回避:トラウマと結びついた人や場所、思考、

感情の持続的で有害な回避(トラウマの記憶喪失も含む)

再体験:フラッシュバック、悪夢、その出来事が現に起こっているような感覚

 

これら説明を一文でまとめると、

自分や他人の急激でおっそろしい出来ごとを見たり体験し、

それが自分のストレス耐性のキャパを超え

どうにもならず圧倒された事

持続的で有害なトラウマストレス症状に悩まされること」

 

PTSD(心的外傷後ストレス)という診断名を

つけることで治療の選択は絞れるかもしれない。

当事者にとっても様々なわけのわからない症状に

悩まされていることについての、理解やセルフケア

に繋がる機会になるといいね。

 

ソマティック(SE)のトラウマは?

ソマティック・エクスペリエシングのピーター・A・ラヴィーン先生のトラウマは、

トラウマは神経系の中にある反応であって、出来事にあるのではない

と定義している。

 

トラウマとなる出来事が終わっても、

その人の中で未完了に残った記憶があれば

変わってしまった神経系の中で、

トラウマは繰り返されるという。

 

ソマティックなセラピーとしてのアプローチでは

トラウマ後、変化して元に戻らず繰り返し悩まされること

例えば、パニックやフラッシュバック

の生体的な発症から神経系の活性具合をみるということ。

 

認知的な問いかけも挟んだりもするがソマティックセラピーは

全くのトークセラピーよりも回復が早いこともある。

 

トラウマになりやすい人っているの?

何か強烈な出来事に遭遇した時、

どういった対処法が考えられるだろうか。

 

出来事を友達や家族に話して、

その時に感じた自分の気持ちや取った行動を聞いてもらう。

サポーティブな人から慰めや励ましを受けると、

辛かった体験も幾らかは軽減されることを実感するだろう。

 

心の回復からの強力なリソースとして

ソーシャルサポートはとても有効と

多くの研究でも示されています。

 

冒頭で出会った少年サイクリストのエピソードも、

その一例になるのかも。

 

少年自身からのヘルプは言えなかったけど、

他人が少年への気遣いや心配の声をかけることで、

一気に色んな感情が出て、

ボーゼンとしたショック状態から

今ここに戻ってきた感じだった。

 

彼の状態の変化を見ると、

ソーシャルサポートがマイナスに働いたとは言えない。

 

話せるような親しい人がいないときは?

親しみや愛着が湧くものが

その人にとっての支えになることもできる。

 

例えば、犬や猫などのペット。

できれば温もりがあったほうがいいけど

バーチャルの彼女とかが精神的な支えになるなら

二次元のキャラクターとかでもOK!

 

あとは、大事に育てている植物や、

神々しさを感じる山や大木など、

モノやスピリチュアルなことであっても、

その人にとっての大事な資源・リソースなら

それを使って回復していくこともできる。

そういったものが沢山自分の内部や外部(環境)で

作っていけたらいいね。

トラウマがなかったらトラウマ治療はできないの?

ある出来事とトラウマ症状の因果関係は、どのくらいあるのか?

元々ないトラウマを作り出すことはできないが、

症状がいまの課題と向き合うきっかけにはなる。

 

以前不潔恐怖症の方がこられました。

トラウマ的なことは思い当たらないけど

トラウマっぽいかなと考えたら多分これだと思うので、

EMDRでトラウマ記憶を消してほしい。

 

トラウマのエピソードは話さなくても

セラピーをすることはできます。

 

その人の抱える状態

強烈な不安や恐怖があったりするのか?

どういうきっかけで、

わーーと出てきて

強迫行動に駆り立てられるのか?

 

そういったところからアプローチしていくと、

結果的に古い心の傷に行き着く

こともあったりします。

 

まとめ

心の傷のリカバリーには、

人への相談やソーシャルサポート が

回復にも有効であることを見てきました。

 

語る相手がいて受け止めてもらえる

ということは、トラウマからの回復リソースとして

とても強力と言えます。

また、人でなくても自分が支えとなる

リソース資源を使うことも

トラウマを重症化しないツールとして

使っていくことをお勧めします。

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